九曜星について
「福井大仏の節分星祭」の記事では《九曜星》を紹介しています。
以下、途中まで「福井大仏の節分星祭」記事の引用
『数え年と九曜星』
密教では個人の生まれ年と年齢で、その年の運命に影響する星が定まるとしています。
当山では節分星祭の日にこれら九つの星々を供養(注1)して、参詣の方々の一年の息災・延命増益をお祈りします。
星の名前、対応する年齢、星の吉凶、象意は「福井大仏の節分星祭」の記事に簡単にまとめています。
(この記事にも表をつけました。)
生まれた年がかぞえ年で1歳にあたり、
生まれた年の翌年の正月一日にかぞえ年の2歳になります。
《表の見方》
たとえば、
かぞえ年19歳の星は 羅喉星(らごうせい) で
かぞえ年20歳は、 土曜星(どようせい)です。
かぞえ年21歳(満年齢では20歳になる年です)で 水曜星(すいようせい) が巡ってきます。
更に年を重ねていきますと、
(以下はすべて数え年)
22歳 金曜星(きんようせい)、
23歳 日曜星(にちようせい)、
24歳 火曜星(かようせい)、
25歳 計都星(けいとせい)、
26歳 月曜星(げつようせい)、
27歳 木曜星(もくようせい)
の順序で星がめぐってきます。
かぞえ年の28歳にまた羅喉星になり、その次の年から上記と同じ順序で星が巡ります。
なお、この表では厄年(やくどし)について記しておりませんが、厄年は全て下表中にある凶の星に由来しています。
この表に関しての質問は、節分当日、ご参詣時に当山住職へお願いいたします。
また、星の象意は例を記したもので、個々人の心根によって現れ方は多岐に渡ります。ご参考程度でお願いします。
九曜星はかぞえ年で調べます。
かぞえ年の計算方法は満年齢とは違いますので注意して下さい。
かぞえ年と厄年についてまとめた表もつくりました。
(下の二つ目の一覧表を参照)
(注1)
神仏への供養の根本は、大自然の恵みへの感謝の心と報恩の行為であり、信仰生活とはこの感謝の心と慈悲心による調和と安らぎの生活であることを申し添えておきます。
伝法を受けない人が、この表の記載内容を無断で転載することはご遠慮下さい。
厄年の一覧表(令和5年 2023年 の場合)
ここまで引用部分。
よく知られている星占いとは違い、羅喉星(らごうせい)、計都星(けいとせい)など、
聞き慣れない名前の星があげられていて、疑問に思う方も多いと思います。
羅喉星、計都星はインドではそれぞれラーフ、ケートゥと呼ばれています。
もともとは星ではなく、地球から見た天空上の太陽と月の軌道が交わる点をこのように呼んだものです。
インドからの仏教の伝来と相前後してこれらの星の概念も中国に伝えられたようです。
この位置に同時に太陽と月が入りますと、太陽が月に隠され、日食という現象が現れます。
このため古代の人たちはこの軌道の交点に隠れた星が存在すると考えたようです。
太陽が隠されるために凶星と考えたのでしょう。
これらの星の象意も「星祭り解説」でご紹介していますが、具体的にどのように現れるのか。
羅喉星と計都星について記してみますと、以下のようになります。
・羅喉星●
『気力に満ち、新しい事に挑む意欲が強いながら、運気は下降気味。
思慮の浅い行動を起こしやすく、災難失敗があらわれやすい。
謙虚を心がけること。』
・計都星●
『環境や人間関係に急な変化が起こることがある。
内省によって純な心を保ち、おごる心を正して万事に臨むこと。』
他に凶星では火曜星があります。
・火曜星●
『順調に事が運んでいても、慢心せぬこと。
事故や怪我、仕事上のミス・失敗に注意。』
…………
次に一昨年末に当ブログに載せました記事を再び掲載します。
今年(平成30年、西暦2018年)は米国大統領トランプ氏は羅喉星●の年です。
人類の幸福に尽くす心がけで謙虚に周囲の意見に耳を傾け、
米国政治、国際政治の舵取り役を担っていただくことを望むものです。
平成30年1月24日 福井大仏 本坊 西山光照律寺 住職
・記述変更 平成30年1月30日
・一部の記述を削除 平成30年2月19日
・「福井大仏の節分星祭」からの引用を付記 令和4年8月
九曜星について(つづき)
以下、平成28年12月掲載の記事
生命のリズムと九曜星
平成28年11月に米国大統領選挙が行われ、ドナルド・トランプ氏が次期大統領に選ばれました。
トランプ氏は1946年生まれ、今年(平成28年当時)は数え年71歳で九曜星は月曜星でした。
生命には1日24時間、1ヶ月30日、1年12ヶ月の周期的なリズムがありますが、人の生命力には更に大きな周期があるという考え方があります。
10年と12年の周期をもちいる“干支(えと)”は有名ですが、伝統仏教には他に9年(3年×3)の周期を用いる“九曜星”と呼ばれるものがあります。
九つの星を割り当てて生命のリズムを判断する方法です。
「福井大仏の節分星祭」参照
この考え方の出所は古代インドにさかのぼるようです。
当ブログでは月曜星(げつようせい)がめぐり来る人について次のように記しました。
☆良き種をまき、努力を続けてきた人は、月曜星・木曜星に当たるとき、
秋の豊かな収穫を得るように、良い結果に恵まれる。
ただし、慢心に注意し、油断することの無いように。
一方、この選挙戦を争った相手である、ヒラリー・クリントン氏は1947年生まれ、 数え年70歳で九曜星は計都星(けいとせい)でした。
計都星がめぐり来る人について次のように記しました。
★環境や人間関係に急な変化が起こることがある。
内省によって純な心を保ち、おごる心を正して万事に臨むこと。
国際社会の中で抜きんでた国力を持ち
『多様な人種と文化を人類愛によって統一する』
との国是を持ったアメリカ合衆国。
この国の指導者としてトランプ氏とクリントン氏のどちらがふさわしいかが問われましたが、 現実は両者とも公私両面に関して厳しい批判にさらされながらの選挙戦となったようです。
有権者の意思の反映であるはずの選挙戦でしたが、その結果は、
個々人の生命のリズムとも無関係ではなかったように見受けられます。
その気根についての世間の評判はどうであれ、
次期大統領には己の地位欲・名誉欲について空になり、
誠実に人類の幸福のために尽くす心を体していただくことを望むものです。
次期大統領の活躍をお祈りいたします。
平成28年12月6日 (平成30年1月24日再掲載)
九曜星について
おしょう@光照大仏
福井大仏 本坊 西山光照律寺
住職 白﨑良演
福井県福井市花月1丁目1番26号
Fukui daibutsu kannon Nishiyama kohsho-ji Temple
Chief priest : Ryōen Shirasaki
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